散骨の始まり
世界のお葬式や納骨について紹介していきたいと思います。
散骨は、インドで発祥したと云われています。
仏教発祥の地でもあるインドではガンジス川で散骨が行われるようになり、それがアジア・ヨーロッパに広まりました。
ガンジス川では沐浴をすればあらゆる罪が清められ、遺骨を流すことにより輪廻から離れて悟りへと繋がると信じられているそうです。
日本の散骨の歴史
日本での散骨の歴史は古く、(続日本後紀 第九)には 第53代淳和天皇は、自身が亡くなった時には、散骨をして欲しいと部下に伝えていたそうです。
また、万葉集の和歌にも記録があります。
「玉梓能 妹者珠氈 足氷木乃 清山邊 蒔散」
「玉梓之 妹者花可毛 足日木乃 此山影尓 麻氣者失留」
(玉梓の妹は玉かもあしひきの清き山辺に撒けば散りぬる)
(玉梓の妹は花かもあしひきのこの山蔭に撒けば失せぬる)
妻の散骨をした際の感情が詠まれています。
海外での散骨
海外での海洋散骨をする方も増えていて、特にハワイでは散骨サービスがあります。
問題は、遺骨を海外へ持っていけるかどうかです。
ANA国際線に問い合わせたところ、遺骨は通常の手荷物を同じように機内持ち込みが可能です。
ただし、金属製の骨壷などで、x線で中身が確認できない場合は詳細な検査が必要な場合もあるとのことです。
しかし、相手国に持ち込む際に、国により特定の手続きや書類が必要な場合があります。