インドから日本までの仏教パネル解説(子ども向)

お釈迦様をご存知でしょうか?

紀元前5世紀頃のインドでシャカ族の王子として生まれたお釈迦様は悟りを開きます。

お釈迦様が説かれた教えは、のちに仏教と呼ばれるようになります。

その教えは、世界各地に長い年月をかけて伝えられました。

仏教を開いたお釈迦様のことをみんな知りたくなり、仏教が伝わった世界各地では、お釈迦様の生涯の物語が造形化されました。

例えば、こんなところにも描かれています。

こちから拡大図です。

出家を決意したお釈迦様がお城から出て、苦行林へと赴くシーンです。

さて、お釈迦様はどこにいるいるでしょうか?

お釈迦様が象として描かれることもあります。

ガンダーラでは、もっとも細かく仏伝図が作られました。

こちらはお釈迦様が悟りを開かれる前に魔王が邪魔をしにくるシーンです。

魔王の手下たちが邪魔をしてもお釈迦様はびくともしません。

それならと魔王自らがお釈迦様に戦いを挑みますが負けてしまいます。

さて、負けて落ち込んでいる魔王様はどこにいるでしょうか?

中国にも仏教が伝来しました。

中国では、部屋全体にお釈迦様の物語を描くこともありました。

そして日本にも仏教が伝わりました。

こちらは日本の掛軸の涅槃図です。

お釈迦様の(死)の場面になります。

このように、世界各地でたくさんの方々に仏教の物語が伝えられてきました。

土地により、壁画だったり掛軸だったり、描き方・表現方法も含めて全て異なるところが面白いです。
※情報提供 岩佐一史