トーテムポールとは
トーテムポールとは、北アメリカの先住民であるトリンギト・ハイダ・クワキウトルなどの民族により作られる彫刻された柱のことです。
元々は家の屋根を支える柱でしたが、その持ち主や集団に関わる紋章、神話、伝承、社会的な役割を表した様々な装飾がされるようになったそうです。
家柱・家屋柱・記念柱・領域柱・墓柱などの様々な目的のために作られています。
トーテムポールは墓柱であり納骨堂の意味もあった
北アメリカの民族のうち、ハイダ族はトーテムポールの先端に空洞を作り、村長や重要人物の亡骸を安置したそうです。
しかしハイダ族のトーテムポールはかなり劣化していて、現状完全な状態で残っているものはありません。
厳しい気候の中で朽ちて、大地に帰っていく途中のものもありますが、ひょっとすると元々自然に還ることが目的だったのかもしれません。
現在はハイダ族の集落跡のトーテムポールがあるニンスティンツは1981年に世界文化遺産の登録され、立ち入りはかなり制限されています。