神戸連続児童殺傷事件での調査
1997年の2月〜5月にかけて、兵庫県神戸市須磨区で非常に悲惨な連続殺傷事件がありました。
犯人の少年が酒鬼薔薇聖斗と名乗っていたことから、酒鬼薔薇聖斗事件とも呼ばれています。
この事件の後、仏壇教会が悲惨な家庭を少しでも減らす為にと調査したところ、この事件の「地区は無宗教が多い地域でもあったそうです。
日本では古来より、お仏壇は宗教上のモノでもあると同時に、子供の教育の場でもありましたので、お仏壇を家族で拝むという行為が、子供の教育にも繋がると考えられています。
お仏壇があると他者への優しさが向上
日本香堂社が、日本の教育評論家の尾木直樹氏に監修をしてもらい、全国の中学1年生〜高校3年生の生徒1236名に対して、供養行為と他者への優しさや思いやりに影響があるかどうかを調査しました。
この調査は、元々は尾木直樹氏が子供のいじめ問題の調査研究から、(供養行為に対する子供の経験頻度と優しさの度合いには強い関係性があるはす)と申し入れたことから始まりました。
研究結果としては、墓参りの経験が年1回以上かそれ未満か、またはお仏壇礼拝の機会が毎回か、時々かしないかという区分により、優しさや思いやりの指標に差が生まれるかをアンケートにより調べたところ、お墓やお仏壇の礼拝としている子供の方が、優しさや思いやりに良い影響を及ぼしているという結果となりました。
やはり先祖を礼拝するという思いが、生活の中でも他者に対する思いやりに直結していくのだと思います。